取材で感じた「好きだから頑張れる」というシンプルな力強さ

取材で感じた「好きだから頑張れる」というシンプルな力強さ

今月は取材仕事が多く、たくさんの飲食店にうかがった。普段は利用することのない駅で降り、お店に行って話を聞く。その繰り返しがたまらなく刺激的だった。

店長としてお店を出す経緯は人それぞれ。その中でも特に印象的だったのが「好きなことを仕事にしたくてサラリーマンを辞めて店を出した」という話。39歳になったときに「今しかない」と考えて数年ほど飲食店で働いて修行を積み、自分のお店を出したとのこと。

彼は1年間で外食を350回以上して、肌感覚で多くのことを学んでいた。そこに修行先で得た知識や経験が加わり、まさに鬼に金棒。お話をうかがっているときも終始キラキラしていた。毎日のハードな業務も楽しくてたまらないと笑顔で話してくださったのが忘れられない。

「修行先のお店は、食べ歩いて気に入ったお店にしたのか?」という旨の質問をしたら、面白い答えが返ってきた。すでに独立している先輩が多く、従業員が店を出す環境が整っている環境だから選んだとのこと。なるほど、非常に戦略的である。

他方で「好きなことを仕事にしたら嫌になってしまう」なんて意見も仕事選びのときにはよく聞くが、実際どうなのだろうか。2014年にロイファナ大学が行ったアンケート調査では、努力すればするほど情熱も増えていくことが示された。つまり真っ直ぐに向き合い続ければ、いつの間にか情熱に燃える仕事となるということだ。

調査結果は好きなことに限らず、取り組んだ努力の量によって情熱の量が決まるというものだった。しかし、好きなことだから自然と努力できる人は多く、好きなことを続ければ情熱は湧く。結果として「好きだから頑張れる」。シンプルで非常に力強い。毎日のように食べ歩き、味や接客、内装など幅広い部分を研究してきた彼は、これまでにかなりの努力を重ねていたのだ。

私は言葉が好きだ。公私共に、言葉と向き合い続けてかなりの年月が経つ。現在の情熱の総量はハッキリとわからないが、きっと常にフツフツと燃えたぎっていることだろう。

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