私はライター講座を行っており、先日も生徒希望の方とお話してきた。お話を伺っていて非常に印象に残っているのが「100歳になっても元気に働きたい!」というセリフ。彼は自身のダイエットを通して、人間の健康について深く考えるようになったとのこと。今では100歳になったときも元気に働けるようなライフスタイルを選んでいるとお話してくれた。
さて、最近では人生100年時代なんて言葉を耳にする機会が増えた。人生100年時代とは、人間の寿命が100歳程度まで伸びると想定した暮らし方を現代社会に生きる人々や国家は考えていくべきであるということ。人生100年時代については、2016年に発売された『ライフ・シフト』で著者のリンダ・グラットンが詳しく語っている。日本でも2017年に政府による「人生100年時代構想会議」が初開催され、2021年の今まで継続的に開かれている重要なテーマだ。
人生100年時代では、個人が常に積極的に学び、多種多様な働き方を受け入れていくことが大切である。従来のような、教育を受けて働き、引退後の暮らしを楽しむ以外にも様々な暮らし方が見られるようになっていくだろう。非常にワクワクする未来像だ。
厚生労働省によると、2020年の日本人の平均寿命は女性が87.7歳、男性が81.6歳。どちらも過去最高を記録した。一方で、2016年の調査では日本人の健康寿命は男性72.1歳、女性74.8歳だった。健康寿命とは、介護を受けたり寝たきりになったりせずとも暮らしていける年齢のこと。人生100年時代について考えるなら、単に寿命が伸びることだけを考えるのではなく健康的に暮らせる年齢についても考えなければならない。
健康寿命を伸ばすためには、脳が健康であることが重要となる。なぜなら、日本人が健康寿命に達する原因の多くが、脳出血や脳梗塞、認知症といった脳に関連する病気だからだ。
そこでオススメしたいのが、いろいろな物事に興味を抱くこと。知的好奇心が高ければ高いほど、脳の基礎的な働きに関わる側頭頭頂部が萎縮しにくくなる。つまり、脳を健康にしたいなら好奇心を育てるのが良い。また、他者と交流すれば脳の前頭葉が活性化する。前頭葉は人間の言語や感情、運動に関わる器官だ。好奇心を持って物事を探求し、他者と意見交換を重ねれば脳はどんどん動いていく。
私自身、好奇心旺盛なタイプだと自分でも感じている。しかし、現在の平均寿命とされている80代後半となったときにも好奇心は保てているのだろうか。加齢による脳の萎縮を完全に食い止めることが無理だとしても、できるだけ進行を抑えて健康を保ちたい。100歳になっても仲間たちと健康な状態で笑い合うために、まずは今日も全力でワクワクしていたいと思う。

